怒濤のようにその日はやってきた。
思えば遠くへ来たもんだ、いや、まだどこへも行ってやしない。しかしここまでが長い道のりだった。仕事を辞め、アテがはずれて1ヶ月浪人し、なかなか出ない給与に食い詰めながらも、なんとかお金を積み立てて、やっとここへくる事ができました。誕生日の翌日です。
その朝ぼくは5:30に起床。朝食もとらず、スーツケースを引っ張り、新宿駅経由でJR山手線「日暮里」。京成の特急で成田空港へ。スカイライナーという手もあったのだが、予算の関係でライナーではない特急での移動になった。でも非常に快適。時間帯もあるのだろうが、今回は電車の連絡といい、非常にうまくいった。
特急電車を降りた時点では「ひょっとしたら俺一番乗りちゃうん?」と、集合時刻よりかなり早めについた気がしたものの、空港の広さやスーツケースを持っているハンデなどで帳消しになった感じ。早いというかは余裕のあるというか、「5分前行動」程度というか。
集合・点呼の後、空港のローソンでおにぎり・水を買い、簡単にエネルギー補給をして、出発ということになった。
今回はツアーなので、手取り足取りというか、かなり楽勝〜な旅。国内で近場ならバスツアーとかをけっこう利用するのだが、それ以外はほとんど利用しないし、前回の英国行きも、チケットをわたされて、ホイ。だったからなぁ。
スパークリングワインとスナック。このスナック、けっこう美味しかった。
で、今回の旅用に集めた参考書も一人旅系だったので、そのへんの感覚でリキんでいたのがやや拍子抜けというか、でもホッとする。嬉しい楽しい。
機内食。上が昼食で下が夕食。ランチのほうがボリュームあり。まぁ、初めての海外旅行なみにうれしがっております。
ワイン紀行なので機内で飲んだワインも一応。
※写真はどれもクリックすると大きくなっちゃうよ。
約12時間のフライト(機内食は2回、飲み物はスパークリング、赤、白と飲んでしまった)でパリ、シャルル・ド・ゴール空港へ。機内で「ナルニア」観ちゃったよ。デカい映画を、7インチくらいのちっちゃい画面で…。時計は7時間バック。本日は7時間延長戦、5月4日は31時間もあるわけだ!(帰りは短くなるんだけどね…)パリでは2時間あまりの滞在、カラフルでおもしろい空港。
そういや、最初の洋行にくらべて異国に対してのショックというかが少なくなっているのがわかる。まぁ、たぶん歳もあるのだろうけど。もはや、日本語が通じないというのが気にならない。
オシャレな空港だと思ったが、
「フランス人はたしかにオシャレかも知れないけど、本人達がそう思っている度合いが実際を上回っているのがイタい」というお言葉にうなづく。あははは、けだし名言。
パリはもう夏?くらいにクソ暑く、持参した100円ショップの「扇子」が実に役にたった。実はパタパタあおぐのはお行儀が悪いのかしら?とかも思ったが。
◆入国手続きのとき、イミグレ職員の兄ちゃんたちが日本語を使うのが面白かった。
ややヒマなパリ滞在(トランジットとはそういうものだ)を経て、ようやくイタリアへ発つ。フィレンツェの空港は滑走路の工事のため、ボローニャへ。ここでも機内食が出たがパニーニとオレンジジュースの軽いもの。ちょうどいいや。飛行機内で座りっぱなしでフォアグラ状態だったしね。悲しいかなそれでも腹は減るのだけれど。
東京→パリは通路の席だったけど、今度は窓側で、飛び立っていきなりのフランスの広大な農地や自然が見られたのが嬉しかった。あと、夜で薄暗かったけど、アルプスが見られたのがよかった。ドラクエみたいですな。岩山。空の上からは国境なんて見えねぇぞ。
ボローニャの空港でスーツケースを受け取る。おー、あったあった。借り物スーツケースだし、ロストバゲッジはシャレになんねぇ、と思っていたがよかったよかった。おフランスでやった入国手続きはなし。国をまたいだが、EU内だからいいのだ。そうか、すごいぞEU。でもこれも英国だけは手続きが要ったりして(笑)
ボローニャで合流した現地のガイドの女性が「みーんなフィレンツェ(英語だからか、彼女はフローレンスと言っていた)へ行くの。ボローニャは素通りだワ」と苦笑い。ええええ、機会があれば行かせてもらいますってば。
空港まではポーターさんを手配できなかったとの事で、貸し切りバスまでスーツケースを転がして行く。乗り込んだら、一路フィレンツェだ。
ご一行のみなさんは疲れていた方も多かったが、ボクはなんだか興奮して窓からずっと外を眺めていた。ネットで事前にいろいろ見たり、Googleマップで衛星写真を見たりしていたので、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅くらいから、「ここだ!」とわかった。
バスを降りてびっくり。事前に調べていたものの、かなり高級とういか、格調高いホテル。スゲー快適。フロント氏は英語OKのもよう。先のガイド女史もだけど、英語使えるとホッとするね。別に僕がしゃべれるわけじゃないけど。
http://www.albanihotels.com/
部屋に到着、感激!清潔、広い!バス・トイレは大理石ばり!うへー。
早速シャワーを浴びる。うーん、やっぱりヨーロッパは水がかたいのか、髪がゴワゴワになる…。こればっかりはなんともならんなぁ。前回も頭はずっとボサボサだったもんなぁ。
しかし、実にさっぱりした。使いやすいバスでありました。
明日はいきなりサッシカイアだよ!全員集合♪
てなわけで、おやすみー!